Immunohistochemical Studies on Damages on Intestinal Nerve Plexuses in Ischemic State.

1992 
虚血によるイヌ腸管壁在神経叢障害の発生および進展様式を免疫組織化学的手法で検索し, 壁在神経叢障害の程度にはS-100蛋白の染色性と組織学的所見をあわせ, スコアー化し検討した. 対照群では壁在神経叢はS-100抗体により濃染され, 組織学的変化はなかった. 虚血群では小腸分節の支配動, 静脈を遮断した後30分群では染色性の低下, 神経細胞と線維の変性などが見られ, 粘膜下と筋層神経叢の障害度スコアーはそれぞれ2.4, 0.6であった.虚血150分では染色性の消失, 神経線維の膨化および神経細胞の壊死などが著明になり, 障害度スコアーは9.4, 7.9に進行した. Silicon membraneoxygeneratorを用いた低酸素血灌流群においてもほぼ同様な障害が認められた.一方, マウスを用いたischemia-reperfusionの実験では, 虚血60分群の粘膜障害は血行再開後3日で回復したが, 壁在神経叢障害の回復には14日間を要した. 虚血90分群では血行再開14日目で粘膜障害を回復したにもかかわらず, 神経叢の障害に明らかな回復はなく, 虚血120分群では障害の進行が認められた.
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