マイクロ・バニシングの方法と二, 三の結果

1971 
機械的加工における仕上面は工具との塑性的な接触過程を経て最終的に生成されるという観点に立ち, さらに切削作用の開始に必要な工具の限界切込深さよりも小さなあらさの面に対して, 突起部分だけを選択的に削り取ることは困難であると考えられることから, よりあらさの小さい優れた面をうるために, 表面凹凸部分の微小な塑性流動現象を利用して面を平坦化することを考え, ダイヤモンド球面によるモデル的な方法によってマイクロ・バニシング加工を試みた結果, あらさは著るしく改善されることが明らかとなった.結果はっぎのように要約される.(1) 表面凹凸の消滅過程は荷重の増加および送りの減少にともなってより進行する.表面層の加工硬化にっいても同じことがいえる.(2) 仕上面は送りを周期とする小さなうねりをともなっているが, そのあらさは荷重および送りの減少にともなって小さくなる.(3) それぞれの送りに対して仕上面あらさを最小にするための適正な荷重がある.この適正荷重およびそのときにえられる仕上面あらさは, ともに送りの減少に従って小さくなる.
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