Seasonal Geographical Distribution of Zooplankton in Hiroshima Bay and Its Adjacent Waters, the Inland Sea of Japan
1992
1989年4月、7月、9月、12月の4回にわたり、広島湾、安芸灘、安芸津湾において動物プランクトンの地理的分布を調査した。動物プランクトン総個体密度は富栄養化の程度が最も激しい広島湾北部海域で周年高く、次いで広島湾南部海域、安芸灘、安芸津湾の順で低下した。動物プランクトン総個体密度とクロロフィル濃度との間には有意な正相関が観察された。動物プランクトンのうちカイアシ類が最も優占し、全体の50-98%(平均:83%)を占めた。カイアシ類の中ではOithona属が最も多く、特に広島湾北部海域で非常に高い密度で出現した。Paracalanus属は調査海域全体に比較的均一に分布し、Oncaea属、Microsetella norvegicaは広島湾南部海域を中心に出現した。今回観察されたこれらの主要カイアシ類の地理的分布パターンは、広島湾の富栄養化がそれほど顕著でない30-40年前の調査結果とほぼ同様であった。しかし以前は普通に観察されていた外洋性動物プランクトンの出現は希少であった。
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