ADULT INTUSSUSCEPTION CAUSED BY VILLOUS TUMOR OF THE CECUM

2007 
症例は90歳の女性. 3週間前から下痢が持続し, 時々下血を伴うため, かかりつけ医を受診. 右下腹部に小児手拳大の腫瘤を指摘され, 加療目的で当科紹介入院となった. 腹部CT検査と腹部超音波検査で右下腹部にtarget signを認め, 注腸検査では盲腸から上行結腸にかけて蟹爪様の陰影欠損を認めた. 大腸内視鏡検査では上行結腸に管腔内全体を占める, 発赤調の粘膜で覆われた腸重積の先進部を認め, 生検の結果はGroup 1であった. 術前診断にて盲腸腫瘍による, 回腸から上行結腸に及ぶ腸重積症と判断し, 回盲部切除術を施行した. 重積腸管の先進部は表面が顆粒状で粘液に覆われた38×33mmの絨毛腫瘍であり, 病理組織診断は絨毛腺腫を伴う高分化腺癌で固有筋層浸潤を伴っていた. 絨毛腫瘍が原因となった腸重積症は稀であり, 本邦報告の21例をまとめ, 特徴について考察した.
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