Mycotic Aneurysms in the intracavernous portion of the internal carotid artery

1986 
内頚動脈海綿静脈洞部に発生した細菌性動脈瘤の二症例を経験した.症例1 : 48歳女性.頭痛, 発熱を主訴に来院.臨床症状, 髄液所見より化膿性髄膜炎と診断.6日後左外眼筋麻痺が出現し, 脳血管写にて左内頚動脈海綿静脈洞部に動脈瘤を認めた.抗生剤の投与により, 1ヵ月後動脈瘤は縮少した.しかし1年後の脳血管写で動脈瘤の拡大がみられたため, 内頚動脈結紮術を施行した.症例2 : 33歳男性.敗血症にて抗生剤投与中, 左外眼筋麻痺が出現.脳血管写にて海綿静脈洞部に動脈瘤を認めた.15日後再検し, 動脈瘤の著明な拡大がみられたため, 内頚動脈結紮術を施行した.これらの動脈瘤は, いずれも細菌感染にひきつづき発生していることから海綿静脈洞部に発生した細菌性動脈瘤と診断した.同部に発生した細菌性動脈瘤は, 文献上24例の報告があり, 成因, 症状, 診断, 予後について文献的考案を加えた.
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