Wenckebach Type Second Degree Atrioventricular Block in the His-Purkinje System
1996
His-PurkinJe系におけるWenokebaoh型房室ブロック10例 (ヒス束内ブロック6例, ヒス束遠位 (H-V) ブロック4例) の臨床電気生理学的特徴を検討した.(1) Wenokebaoh型房室ブロックは, 洞調律時, 心房ペーシング時ともに毎分100以下の心房拍数で出現した.(2) WenokebaGh周期中のブロック後第1拍目よりQRS波脱落直前までの房室伝導時間の延長の様式は, 房室結節内 (A-H) ブロックとの鑑別に有用でなかった.(3) 硫酸アトロピンもしくは運動負荷における房室伝導は, 全例負荷後2度以上の房室ブロックを呈し, 不変であった1例を除く全例で悪化した.(4) 全例で徐脈による症状, およびより高度な房室ブロックへの進展を認め, ペースメーカー治療を要した.Wenokebach型房室ブロックであっても, 徐脈による症状を伴い, 硫酸アトロピンもつしくは運動負荷後も2度以上の房室ブロックを呈する例では, His-Purkinje系の伝導障害が疑われ, ペースメーカー治療の必要性が示唆された.
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