Analysis of portal hemodynamics in liver cirrhosis by color Doppler ultrasound.

1993 
超音波カラードプラにより門脈血流の測定を行い肝硬変症における門脈血行動態を検討した.対象は,肝癌合併例63例を含む肝硬変症179例と非肝硬変症188例である.観察部位は左門脈臍部,右肝内門脈起始部,門脈本幹,脾静脈中央部,脾静脈脾門部,上腸間膜静脈である.肝硬変症(LC)では門脈本幹の血流は非肝硬変症(N-LC)に比し流速は低下しているが(p<0.0001),断面積は増大しており(p<0.0005)血流量には差が見られない.脾腫と脾静脈血流量には相関が見られ(r=0.60,p<0.001),脾腫に伴う脾動脈血流の増加や脾内シャントによる血流増加が原因の一つと考えられる.N-LCの体位変換では重力変化の影響が強く見られたが,Lcではこの影響が少なかった.また,child-Pugh分類による肝機能と門脈血流との間には相関は見られず,この原因としてLCでは脾静脈血流が増大することや肝内シャントなどの無効血流の増大により,門脈血流が保たれるためと考えられる.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []