Benefits of Endoscopic Nasobiliary Drainage for Bile Leakage after Laparoscopic Cholecystectomy

2004 
腹腔鏡下胆嚢摘出術の術後合併症の1つに胆汁漏がある. 今回, 腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した293例中6例 (2.0%) に術後胆汁漏を認めた. この6例すべてに内視鏡的逆行性胆管造影を施行し, 胆管損傷形態を検索した. 引き続き内視鏡的経鼻胆管ドレナージを行い, 全例保存的に治療しえた. 胆管ドレナージ施行後, 平均2.3日で胆汁排出を認めなくなり, 平均9.8日でドレナージチューブの抜去が可能であった. 腹腔鏡下胆嚢摘出術後の胆汁漏に対する治療法として内視鏡的経鼻胆管ドレナージは侵襲が少なく, 胆汁漏の早期改善に有効であった. 本法は, 治療期間の短縮と手術的治療の回避に効果的な処置であることから, 第1選択と考えて積極的に施行すべき治療法と考えられた.
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