Comparative Evaluation of Calcium Phosphates, Hydroxyapatite and Bone using Raman Spectroscopy

2007 
本研究の目的は、合成リン酸カルシウム、hydroxyapatiteおよびインプラントを埋入したラビットの骨組織をRaman分光器にて分析し、Raman分光器による硬組織中の微量成分の検出の可能性を探索することである。合成リン酸カルシウム(monobasic calcium phosphate, dibasic calcium phosphate, tribasic calcium phosphate)、 hydroxyapatiteおよびインプラントを埋入したラビットの骨を本研究の分析試料とした。3種類の合成リン酸カルシウムおよびhydroxyapatiteの測定において、従来硬組織の研究に使用されてきたX線回折では特定できなかった各々の物質に固有のRamanbandsを得ることが出来た。さらに、インプラントを埋入して6週後のウサギ脛骨において、インプラント周囲の新生骨と、既存骨のPO43-に3cm-1の差異が認められた。Raman分光器は1cm-1の精密な分解能を有するため、ここで得られた差異は、既存骨と新生骨との骨質の差異を意味している。よってRaman分光器は硬組織研究領域の一端を担う手法として重要な役割を持つと考えられる。
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