Development of Preparation Solubilized Coenzyme Q10 with Polyglycerol Fatty Acid Esters and Application for Cosmetics

2008 
食品用乳化剤でもあるポリグリセリン脂肪酸エステル (PGFE) は, 肌への低刺激性や安全性といった理由から, 化粧品用原料としても近年よく利用されている。コエンザイムQ10 (CoQ10) を含む化粧品は, CoQ10が高い結晶性を有していることから安定かつ透明に化粧品へ配合するには工夫が必要であった。そこで, われわれはPGFEを用いた化粧品用のCoQ10製剤の開発を試みた。その結果, CoQ10は油剤によって溶解性が異なるだけでなく, 添加するアルコールの種類によって製剤の保存安定性が異なることがわかった。この製剤は両連続型マイクロエマルション構造を有しており, さらには製剤を水希釈するだけで粒子サイズをナノオーダーにまで小さくすることが可能となった。また, 製剤を用いて化粧料を調製して, 皮膚透過性試験や皮膚塗布試験を行ったところ, 通常の可溶化と比較してCoQ10の皮膚透過性が高い傾向にあり, 保湿性, はりといった肌状態の変化にも影響することがわかった。本研究では, 高い可溶化能と熱力学的な安定性を有している両連続型マイクロエマルション構造を有したCoQ10製剤の開発と, 化粧料へ応用したときの影響について述べる。
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