A review for recent advances in AA amyloid research and therapeutic approach to AA amyloidosis complicating rheumatoid arthritis

2009 
関節リウマチ(RA)などの慢性炎症性疾患に続発するAAアミロイドーシスは,難溶性の線維性蛋白(アミロイド線維)が細胞外に沈着して様々な臓器の機能障害を引き起こす予後不良の病態である.近年,そのポリペプチド鎖の三次元構造を規定するfoldingの異常とアミロイド蛋白の難溶化・組織沈着の関連が明らかにされ,アミロイドーシスは“Conformation Disease”として認識されるようになった.またアミロイド蛋白の前駆体である血清アミロイドA蛋白(SAA)の遺伝子多型と疾患感受性,炎症性サイトカイン依存性のSAA産生メカニズムについても解明されつつある.臨床的にも血清SAA濃度と組織のアミロイド沈着の程度,さらには疾患の予後との関連性も明らかにされ,SAAの量的制御が重要な治療戦略の一つとなっている.これまで様々な治療が試みられてきたが,最も有効性が高いと考えられる治療法は,RA治療に広く用いられるようになった抗サイトカイン療法である.特にSAA発現に深く関与していると考えられるIL-6作用を効果的に阻止しえる抗IL-6受容体抗体を用いた治療はAAアミロイドーシスの画期的治療法となる可能性があり,注目に値する.
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