Recent Developments in Transition Metal-Catalyzed Polymerization I. Synthesis of Helical Substituted Polyacetylenes Using a Rhodium Complex Catalyst-Color Control through Columnar Formation.

ヘテロ原子を側鎖に含む置換アセチレンは, 水, アルコール, アミン溶媒の存在下, ロジウム (Rh) 錯体触媒によって立体規則的に重合でき, 選択的にシス体の置換ポリアセチレンが高収率で生成する. また, 生成したポリアセチレンの主鎖は, ラセン構造を有し, それが非晶の場合とラセンのポリマーが集合したカラムナーを形成する場合がある. 後者のカラムナーポリマーは, 非晶の場合と比べ著しく長波長側に吸収を示した. カラムナーのシス体を減圧下, 加圧するとトランス体になるが, その吸収極大は, 非晶のそれに比較すると青色シフトしていた. このように, Rh錯体を用いるとラセンの共役ポリマーが生成し, その集合体の量が, 生成したポリマーの吸収波長と関係していることを新しく見いだした.