17α-Ethynyl Estradiol惹起胆汁鬱滞に対する胆汁酸経口投与の影響
1987
ラットの17α-Ethynyl Estradiol (EE)惹起胆汁鬱滞に対する胆汁酸経口投与の防禦効果を検討するために,以下の実験をした.SD系雄性ラットにEE(5mg/kg皮下注)を5日間投与した群(EE), EEと同時に0.2%胆汁酸(ursodeoxycholate: UDC, tauroursodeoxy-cholate: TUDC, taurocholate: TCA)溶液を飲水させた群を作製し,摘出肝灌流におけUDC添加後の胆汁流量,胆汁酸排泄量を測定して対照群と比較した.EE群の胆汁流量,胆汁酸排泄量は対照群に較べ著明に抑制され,胆汁流量のピーク値は77.7±5.9μl/hr. g.liverと対照群(235.0±36.0)の約1/3であった.一方,EEと同時に胆汁酸を経口投与した群の胆汁流量,胆汁酸排泄量は,EE群より有意に増加し,胆汁鬱滞が改善した.その防禦効果はTUDC>TCA>UDCの順であった.以上の結果より,胆汁酸-特にTUDCはラットのEE惹起胆汁鬱滞に対して防禦効果があるものと考えられた.
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