COPDと喘息の合併:オーバーラップ症候群―その病態と治療
2013
喘息とCOPD は閉塞性換気障害を示す代表的呼吸器疾患で,わが国ではそれぞれの患者数が700 万人に達すると推定されている.一方,これらの疾患病態が併存する状態としてオーバーラップ症候群が近年注目をされており,その頻度は40 歳以上の閉塞性患者のおよそ50%とする疫学調査もある.オーバーラップ症候群の正確な病態や予後については十分な検索がなされておらず不明であるが,COPD に活動性の喘息が合併した患者の予後が悪いことは知られている.現時点ではこれらの患者に対して,気管支拡張薬とともに早期の吸入ステロイド薬の使用により喘息病態の改善をはかることが求められる.
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