Therapeutic Effects of Sho-saiko-to in Patients with Idiopathic Interstitial Pneumonia

1995 
特発性間質性肺炎 (IIP) における小柴胡湯長期投与による治療効果について検討した。ステロイド剤を服用していないIIP症例29例を, 小柴胡湯投与群 (小柴胡湯群; n=9) と小柴胡湯非投与対照群 (対照群; n=20) に分け, 臨床症状, 呼吸加機能について11~43ヵ月の期間経時的に観察した。小柴胡湯投与による副作用の発現はなかった。結果は, 対照群20例すべて観察期間中に改善した例はなく, 小柴胡湯群では, 有効1例, やや有効3例, 無効5例で, やや有効のうちの2例は小柴胡湯の「証」である胸脇苦満を持っていた。以上の結果より, 症状が軽度であるIIP症例に対しては, 肺病変の進行を抑制させるという点で, 小柴胡湯は有用な薬剤であることが示唆された。
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