THE CHARACTERISTICS OF BILATERAL INGUINAL HERNIA AND THE SAFETY OF SIMULTANEOUS REPAIR

2007 
目的 : 鼠径ヘルニアに対するtension free repairは合併症・再発率とも低いことが報告されているが, 両側同時手術症例の検討は少ない. 今回両側ヘルニアの特徴および同時手術の安全性について検討した. 方法 : 1993年1月~2003年9月に治療された成人鼠径ヘルニア患者899症例 (A群 : 両側153例, B群 : 片側746例) を対象とし, 両群の特徴, 術後合併症, 再発率をretrospectiveに比較検討した. 結果 : 片側を主訴に来院した症例の10%に両側ヘルニアを認めた. ヘルニアのタイプはB群で外鼠径76%, A群で両側内鼠径45%, 両側外鼠径30%, 両側異なるタイプ25%であった. 術後入院期間 (A群 : 3.6日, B群 : 3.2日), 術後合併症 (1.9% vs 1.8%), 再発率 (メッシュ不使用例6.5% vs 3.9%, 使用例は両群とも0%) はいずれも両群に差を認めなかった. 結論 : 鼠径ヘルニアの診察では対側の有無の確認が重要で, 両側同時に手術することは安全である.
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