Endoscopic Abscess Drainage for Colonic Diverticulitis: Report of Two Cases
2008
結腸憩室炎に対する治療法は軽∼中等症の場合では絶食·抗生物質投与による治療が行われるが,穿孔ないし穿破をともなう場合,外科的治療が選択されることが多い.今回我々は穿破による膿瘍形成した憩室炎に対し,大腸内視鏡を用いて排膿術を施行,保存的治療にて軽快した2例を経験した.2症例は右側腹部痛,発熱を主訴に当院受診.CTにて上行結腸に広範な壁肥厚像,膿瘍形成を認め,穿破による憩室炎の診断となった.大腸内視鏡施行し上行結腸の広範な炎症を認め,表面に白苔をともなう排膿している憩室に対し,生理食塩水にて洗浄し,膿瘍ドレナージを施行した.術直後に腹痛,発熱が軽減し,保存的治療のみで退院した.結腸憩室炎に対する大腸内視鏡による膿瘍ドレナージは,外科的なサポート下において1つの治療オプションとして考慮できる手技と考えられた.
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