EORTC QOL調査票胃癌患者用モジュールSTO22(日本語版)の開発

2004 
胃癌患者10人を対象にEORTC により開発された胃癌患者用QOL 調査票であるQLQ-STO22(STO22)の日本語版のパイロットテストを行った。対象患者の背景は男性が6人年齢は23〜53歳の範囲であった。PS はPS 0:5人PS2:4人PS 4:1人であった。また臨床病期㈿の患者は5人であった。STO22日本語版の記入に要した時間は20〜40分程度であった。対象患者に対するインタビュー調査の結果STO22日本語版の全22項目は全体的に理解しやすい質問文で構成されており記入に際して負担を感じるほど長い時間を要しないとのコメントが得られた。さらに22項目の質問内容は胃癌患者の健康状態を適切かつ包括的に表しているものであるという評価が得られた。しかし22項目のうち5項目については質問内容に不明確なものがあり例の追記や質問文の修正により質問内容が明確になることが明らかになった。5項目に修正を加えることによりSTO22調査票原版から日本語版への翻訳過程を完了した。EORTC のQOL グループによって実施されている多数例の胃癌患者を対象としたバリデーション試験(EORTC protocol number 15001/40003)において検証が行われるSTO22調査票の計量心理学的特性の結果報告が待たれる。
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