A case of hepatocellular carcinoma with HBcAg in carcinoma cells.
1987
肝細胞癌102例(うち血中HBs抗原陽性36例)の肝組織内B型ウイルス関連抗原にいて,酵素抗体法(PAP法)を用いて検討した.このうち1例の肝癌細胞核内に,HBc抗原を認めた.症例は37歳男性.右背部痛を主訴として入院.各種画像診断,血管造影等によりmassivetypeの肝細胞癌と診断した.血中のHBs抗原,HBe抗原はともに陽性であった.AFPは陰性であった.約5カ月後に死亡し,死後肝穿刺により組織を得た.組織学的検索では,EdmondsonII~III型の肝細胞癌であった.HBc抗原は,癌部の比較的分化度の高い癌細胞核内に陽性であった.一方,HBs抗原は癌部では細胞質にびまん型に陽性を示し,非癌部では封入体型に陽性で,染色性の違いを認めた.癌細胞内HBc抗原の存在は,同部でのB型肝炎ウイルスの存在を示唆し,興味深い.
- Correction
- Source
- Cite
- Save
- Machine Reading By IdeaReader
0
References
0
Citations
NaN
KQI