Effectiveness of Nd: YAG Laser Therapy on Japanese Cedar Pollinosis

1999 
アレルギー性鼻炎に対するレーザー手術はこれまで通年性の症例の効果について報告されている. しかし, 花粉症にたいするアレルギー症状抑制効果については報告されていない. その理由は年毎に花粉の飛散量が異なり, 抗原暴露量が毎日の天候などの条件で一定でなく, 症状発現に差が生じる. その結果効果判定が難しくなるためである. したがって, 今回の検討は飛散前にレーザー治療を行い, 対象として薬剤による早期治療を行った群, 原則無治療群との間でスギ花粉飛散期にそれぞれの症状について比較検討を行った. レーザー治療は従来より著者らが報告しているように接触型Nd: YAGレーザーによって行った. レーザー手術は1回照射により, 総エネルギーは500-600ジュールとした. その結果アレルギー症状抑制にレーザー治療が有効であることが認められた. しかし, 飛散開始直後の早期・初期は薬剤治療群と差を認めなかったが, 中期・終期には症状は薬剤治療群より良い結果であったが有意差は認めなかった. このことはアレルギー反応の場である固有層がレーザーによる凝固で少なくなっていることとレーザー治療により上皮が扁平化して抗原の取り込みが少なくなっていることを推測させる結果であった.
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