A Case of Advanced Gallbladder Cancer derived from the Rokitansky-Aschoff Sinus

2006 
症例は50歳の男性で, 検診のUSで胆. 壁肥厚を指摘されて来院した. 腹部造影CT, ERCP, MRCP, EUSで胆嚢全域に壁肥厚と内腔の狭小化, 結石および壁在結石を疑う像を認めた. 明らかな胆嚢癌合併の所見はなく, 胆嚢腺筋症と慢性胆嚢炎の合併の可能性が高いと判断し, 腹腔鏡下胆嚢摘出術 (全層切除) を施行した. 摘出標本の肉眼所見では胆嚢壁の肥厚を認めたが, 粘膜面に腫瘍性病変を認めなかった. 病理組織学的検査所見ではRokitansky-Aschoff洞 (以下, RAS) の上皮に高分化型管状腺癌を認め, 漿膜下浸潤, 高度な神経周囲浸潤も伴っていた. 標本を全割し検索を行ったが, 胆嚢内腔の粘膜面には癌を認めなかった. 後日, 肝床切除・胆管切除・リンパ節郭清を追加したが悪性所見は認めなかった. RAS原発胆嚢癌はまれで, その報告のほとんどがRAS上皮内に限局する早期癌である. 今回, 我々はRAS原発の進行胆嚢癌と考えられた症例を経験したので報告する.
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