A Case of Primary Squamous Cell Carcinoma in Gastric Remnant

2007 
症例は70歳の男性で, 2002年12月, 胃角部前壁の0-IIc型胃癌に対して幽門側胃切除術, B-I再建を施行した. 病理組織学的診断は印環細胞癌, m, n1(+)だった. 2004年1月, 術後1年目の上部消化管内視鏡検査で残胃の胃噴門部後壁に粘膜下腫瘍の形態を示す隆起性病変を認め, 生検で扁平上皮癌であった. 諸検査の結果, 頭頸部, 胸部, 食道には病変を認めず残胃に発生した扁平上皮癌または腺扁平上皮癌と診断し, 残胃全摘, 脾合併切除術を行った. 病理組織学的検査所見は中分化型扁平上皮癌でmp, INFβ, ly0, v0, n0であった. 腺癌成分は認めず食道粘膜と腫瘍は連続していなかったことから, 最終的に胃原発扁平上皮癌と診断した. 術後経過良好にて術後第21病日に退院となった. 術後1年8か月の現在再発を認めていない. 胃原発扁平上皮癌はまれな疾患で, 自験例を含めて41例のみが報告されている. そのうち, 残胃に発生した症例は自験例のみである.
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