Effect of Metharmon-F in middle-aged female patients with abnormal sensation in the throat.

1985 
咽喉頭異常感を主訴として受診した中高年婦人53例をメサルモン®-F (3錠/日×14日間) を単独で用いて治療し, 以下の成績を得た.1. 副作用は5例 (9.4%) に出現し, うち4例は休薬を余儀なくされた.2. 効果判定が可能であった49例のうち, 自覚的に異常感が50%以上改善した (著効+有効) 例の占める割合は, 投薬開始後1, 2および3 (投薬終了後1) 週目で, それぞれ39%, 49%, 51%であった. それが80%以上改善した (著効) 例の占める割合は, それぞれ8%, 31%, 35%であり, 著効率が比較的高いことと十分な効果が得られるまでに日数を要したことが特徴的であった.3. 層別化してみると, 30, 60才例が40, 50才例に比し, 随伴症状を有さない例が有する例に比し, 当科受診前に治療を受けたことのない例が既治療例に比し, 肥満度の低い例が高い例に比し, 月経が順調か閉経後5年を越えた例が月経不順や閉経後5年以内例に比し, 自己を楽天的と評価した例が苦労性とした例に比し, 発症後1ヶ月以内に治療を開始した例がそれ以上を経て開始した例に比し, 心理ならびに性格検査で神経症的傾向が低い例や逆に著しく高い例が幾分神経症的傾向が窺われる例に比し, また, 外向的と考えられる例が内向的と思われる例に比し良好な治療成績を示した.内分泌異常により咽喉頭異常感が発現あるいは増悪する可能性があることを文献的に考察し, 本症例に対して体内ステロイドバランスを調整してやることを目的とした治療を施してやることは有意義であると結論した.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []