A Case of Rectal Crohn's Disease in the Elderly

1993 
腹痛および粘血便を主訴とした84歳の男性.肛門診にて直腸の狭窄を認め,注腸X線造影・大腸内視鏡検査にて直腸の全周性狭窄と敷石状粘膜隆起および縦走潰瘍を認めた.数回にわたる生検によっても非乾酪性肉芽腫を検出することはできなかったが,直腸に限局したCrohn病と診断した.predonisoloneの注腸が奏効し,非手術的に改善することができた.注腸造影により経過を観察したが,2年経った現在,一部狭窄は残してはいるものの,再発はみられず経過良好である.直腸に限局したCrohn病は本邦では稀であり,しかも84歳という高齢で発症した例も稀である.自験例と集計しえた本邦報告例の26例について検討を加えた。
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