異型大動脈縮窄症,大動脈弁閉鎖不全症を合併した近位下行大動脈瘤に対するopen stent graftを用いた一期的治療

2005 
症例は58歳,女性.胸部X線写真異常影により精査目的で来院した.既往歴として20年以上の難治性高血圧あり.CT,心臓カテーテル検査などによりSellers III/IVの大動脈弁閉鎖不全症,最大径60mmの近位下行大動脈瘤およびその末梢での高度石灰化を伴う下行大動脈の狭窄(異型大動脈縮窄;圧差40mmHg)を認めた.また両側腎動脈の閉塞も認めた.手術は大動脈弁置換術を行い,open stent graftを用いて弓部全置換術を一期的に行った.また,異型大動脈縮窄に対して上行大動脈の人工血管より左外腸骨動脈に10mm人工血管で非解剖学的バイパス手術を行った.術後経過は良好で,上下肢の圧差が消失し,さらに血圧のコントロールが容易となった.
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