ポリ(β-メチル-δ-バレロラクトン)系ポリウレタンエラストマー

1991 
新規なポリオールであるポリ(β-メチル-δ-バレロラクトン)グリコール(PMVL)を基材としたTDI-BD系橋かけポリウレタンを合成し, 応力-ひずみ関係, 動的粘弾性, 熱的性質, X線回折の測定から構造と力学物性の関係を明らかにするとともに, PCL系ポリウレタンのそれらと比較した. その結果, 1)PMVL系ポリウレタンは汎用のPCL系やPEA系ポリウレタンよりも耐加水分解性に優れる, 2)PMVL系ポリウレタンは, PMVLが非晶性であることよりPCL系よりヤング率は低いが, 伸びが大きい, 3)PMVL系ポリウレタンは, PPG-TDI-BD系と同様なモルホロジーを持ち, ミクロ相分離構造は取り得ない, 等のことが明らかとなり, PMVL系ポリウレタンの工業的応用の可能性が示唆された.
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