クロザピン患者モニタリングサービスの国際比較─COVID-19 対応を含めて

2020 
治療抵抗性統合失調症に適応のある clozapine は好中球減少症・無顆粒球症など生 命に関わる重大な副作用が発現する可能性がある。その対策として定期的な血液モニタリ ング(CPMS:Clozaril Patient Monitoring Service)を実施するなど,厳しい管理下で clozapine の使用が認められている。しかしながら clozapine の管理の仕方は国ごとに異なる 部分がある。特に導入の基準,採血間隔,血糖採血の必要性等では本邦は諸外国に比べて 厳しい基準を採用している。COVID-19 感染症での外出自粛要請下では諸外国の例になら い本邦でも一時的に CPMS 基準が緩和された。今後は,本邦も国際水準に合わせた採血 基準にすることで clozapine の恩恵を受けられる患者が増えることを期待したい。 臨床精神薬理 23:1041-1049, 2020 Key words ::clozapine, CPMS, blood sampling interval, white blood cell count, neutrophil count, blood glucose level
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