術前化学療法にてPathological Complete Responseが得られた食道胃接合部腺癌の3 例

2016 
症例1: 57 歳,男性。Siewert分類typeⅡの腺癌,cT4aN2M0,Stage ⅢBの診断でS-1+cisplatin(SP)療法2 コース後に胃全摘術+D2 リンパ節郭清術を施行した。症例2: 67 歳,男性。Siewert分類typeⅠの腺癌,cT4aN1M0,Stage ⅢAの診断でdocetaxel+S-1+cisplatin 療法2 コース後に胃全摘術+腹部食道・脾臓合併切除術・D2+下縦隔リンパ節郭清術を施行した。症例3: 72 歳,男性。Siewert分類typeⅡの腺癌,cT4aN0M0,StageⅡB の診断でSP療法2 コース後の手術を予定していたが,1 コース目でGrade 3 の下痢と原発巣からの出血を認め,2 コース目は行わずに胃全摘術+D2 リンパ節郭清術を施行した。全例で術後合併症は認めず,再入院を認めなかった。全例で原発巣とリンパ節ともに組織学的完全奏効(pCR)であり,治療開始後40〜42か月無再発生存中である。AEGに対するNACでpCR が得られた3 例を経験したので文献的考察を加えて報告する。
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