A CASE OF SYNCHRONOUS AND METACHRONOUS FIVE PRIMARY CANCERS INVOLVING THE COLON AND OTHER ORGANS DURING FOUR YEARS

2007 
今回われわれは, 他臓器重複癌を伴う進行大腸癌発生を短期間に繰り返したが, その都度治癒切除ができ, 現時点まで遠隔転移を認めていない症例を経験した. 患者は76歳, 男性で, 貧血の精査にて紹介受診し横行結腸癌・多発性大腸ポリープ・前立腺癌の診断となった. 前立腺癌は, 現在まで保存的治療によって良好に制御されている. しかし, 横行結腸切除術翌年に胃癌, 翌々年にはS状結腸癌を発症した. S状結腸切除術に先行して, 遺残する全大腸ポリープにEMRを行ったが, さらに2年後にはその吻合部近傍に新たな進行大腸癌の発生を認める結果となった. いずれも治癒切除を施行でき, 現在再発・転移徴候なく, 外来にて経過観察中である. 本症例のように短期間に続けて進行癌が発生する稀なケースもあり, その点を踏まえて特に高齢者の場合には術前に全身検索を行うことも考慮し, 術後の経過観察中も定期検査を怠らないように注意する必要がある.
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