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Studies on Flavin

1958 
動植物組織のフラビンの形態別定最を行い次の結栗を得た. (1) 動物の肝,腎,心,筋肉等代謝の盛んな組織においてはフラビン総量の多少に不拘,FADが70~80%, FMNが15~30%でありFRは無視し得る量である. (2) これに反し,卵,ミルク等はFRが40~80%を占めている. (3) 魚介類は,自己消化によりフラビンの形態変化が早いように思えるから,漁獲直後のものを試料とすべきである. (4) 植物では,大根,人参等の塊根は穀類等休止状態にあるものに比べ,圧倒的にFADの比率が高く,動物の肝,腎に対する卵,ミルク等の関係と同傾向である. (5) 緑葉は代謝の盛んな組織であるにかかわらず, FRが極めて多く40~60%を占める.然してこのFR量を控除して, FADとFMNの合量について両者の比率を計算する時は,肝,腎等と同程度の比率である.即ち動植物を通じ代謝の盛んな部位のフラビンの形態比率は同程度である. (6) 緑葉等の組織に含まれるFRは,何等かの存在意義があることを推定した. (7) 白鼠の肝及び緑葉について細胞内の分布を調べた. (8) D-アミノ酸オキシダーゼを用いてFADの定量値を検討し,螢光法とよく一致した結果を得た.
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