DISCREPANCY BETWEEN PANCREATIC PROTEIN SECRETION AND CCK RELEASE IN RESPONSE TO BILE-PANCREATIC JUICE DIVERSION IN THE HYPERTROPHIED RAT PANCREAS INDUCED BY SYNTHETIC TRYPSIN INHIBITOR

2007 
合成トリプシンインヒビター(TI)混餌飼料の7日間の投与によって肥大させたラット膵の外分泌機能を,in vivo-覚醒状態で検討した.ラット膵外分泌をもっとも強く刺激することができる胆汁·膵液除去に対して,膵タンパク分泌は,TI群でコントロール群より有意に高値であった.しかし,血中cholecystokinin(CCK),腸管内luminal CCK-releasing factor(LCRF)値は2時間値ではTI群とコントロール群の間に差はないが,4時間値ではむしろTI群の方が低値であった.この機序は,TI投与で十二指腸内トリプシン活性が減少することによりCCKが放出されCCK-A受容体に作用して腺房細胞を肥大させる.肥大した膵臓は,より少ないCCKによって十分量のタンパクを分泌することができるようになり,その結果,必要とするCCKがより少なくてすんでいる,という適応現象ではないかと思われる.LCRFも同様の機序で含有量が低値となり,CCK分泌を減少させていると考えられる.
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